研究開発力強化法改正検討チームのメンバーによる3つの座談会を特集。それぞれ、日本のトップ研究者と、科学技術政策に取り組む国会議員とが、問題意識から現状分析、そして将来展望について、闊達な議論を展開する。関係者必読の一冊。


国や地方自治体の関係者、大学・研究機関等でマネジメントを行う関係者、産学官連携や国家プロジェクトなどに取り組む企業の担当者をはじめ、科学技術政策に関心を持たれている皆様に、我が国の科学技術政策の理解の一助として、また政策の企画・立案・評価や研究開発現場で実際に改正法を適用するにあたっての指針として、本書をご活用いただければ幸いである。(「はじめに」より)

＜目次＞
はじめに
第一章 座談会特集
座談会1 研究開発力強化法改正をめぐって
出席者：山中伸弥氏、塩谷 立氏、渡海紀三朗氏、小坂憲次氏
司会：大塚 拓氏
座談会2 改正研究開発力強化法の成立とデュアルユース研究開発システム
出席者：角南 篤氏、塩谷 立氏、渡海紀三朗氏、小坂憲次氏、古川俊治氏、大野敬太郎氏
司会：大塚 拓氏
座談会3 研究開発機関のあり方、国の役割、科学技術分野の人材育成
出席者：野依良治氏、塩谷 立氏、渡海紀三朗氏、小坂憲次氏、後藤茂之氏、伊藤 渉氏、古川俊治氏、大野敬太郎氏、小松 裕氏、宮崎謙介氏、山下貴司氏
司会：大塚 拓氏

第二章 高まる研究開発システム一層強化の要請
第一節 さらなるイノベーション創出のための研究開発システム改革の必要性
第二節 労働契約法の改正（平成二四年）への対応の必要性

第三章 研究開発力強化法改正の経緯
第一節 科学技術・イノベーション戦略調査会における検討
第二節 自民党における検討と与党による立法へ

第四章 「研究開発力強化法」条文の内容
本法の基本的考え方
第一章 総則
第二章 研究開発等の推進のための基盤の強化
第三章 競争の促進等
第四章 国の資金により行われる研究開発等の効率的推進等
第五章 研究開発の成果の実用化の促進等
第六章 研究開発システムの改革に関する内外の動向等の調査研究等
第七章 研究開発法人に対する主務大臣の要求
第八章 研究開発等を行う法人に関する新たな制度の創設
附則（抄）

関係資料集


＜登録情報＞
編：塩谷 立、渡海紀三朗、小坂憲次、斉藤鉄夫、後藤茂之、古川俊治
著：大塚 拓、伊藤 渉、大野敬太郎、小松 裕、宮崎謙介、山下貴司
発行：科学新聞社
発行日：2015年8月8日
単行本(ソフトカバー)／313ページ
ISBN:9784861200434