【書評】
金属ナノ組織を観察する表面分析法を網羅した手引きで、大学の材料系学部の卒研生レベルで理解できることを念頭にまとめられている。
観察に用いる機器の基礎的理解を深め、実際に観察に用いた機器によって得られる情報を基にして構造解析を行っていく上で参考となる実例をあげて説明している。
参考文献も多く紹介されており、金属組織の研究を進めていく時にどのような手法を用いればよいか、どのような問題点があり解決するにはどうしたらよいかというヒントを得る上でも大変参考になる一冊である。

☆「軽金属」2006年No.6に、書評が掲載されました。

編著：宝野和博・弘津禎彦
発行：株式会社アグネ技術センター
発行日：2006年5月1日
A5判・並製／424ページ